ハーレーダビットソンのエンジンをカスタムするときの定番は、さまざまなメディアでも扱われている情報ですが、キャブレターやマフラーの交換です。キャブレターは空気と燃料を混合しエンジン内で燃焼させて、パワーを生み出す重要な機器で、ハーレーダビットソンの純正品はCVキャブレターです。
ジェットやFCR、HSR、SUなどの各キャブレターを用いて調整や交換をおこなうことで、走りの性質を変えることができます。マフラーはエンジン内で燃焼によって発生したガスを排出するもので、通りの形状によって排出効率が違います。スティールやステンレス、チタン、カーボンなどの材質による違いはそれぞれに特徴が有ります。
スティールは古くから用いられている素材で、重く錆びやすいですが材質ならではのサウンドを奏でるため、今でも重用されています。一般的なステンレスは錆びにくく安価な素材で美しい外観なため、マフラーの素材として多く用いられています。
強度が高く錆に強いチタンは高性能な車両に用いられることが多く、素材としては理想的だが高コストが難点です。カーボンは軽く強度があり、独特の風合いを持っているのでドレスアップ素材としても評価が高いです。さらなるパワーを求めるのであれば、排気量を上げる為におこなうボアアップが必要です。ボアアップとはシリンダーが収まっている円筒形の内径を大きくすることです。内径を大きくすると燃焼できる容積が増すためその分パワーが上がります。他に排気量を上げる方法に、ピストンの上下運動距離を長くするストロークアップというものがあります。